INTERVIEW

電通沖縄の可能性
代表取締役社長インタビュー

寺井 英嗣
EIJI TERAI
愛知県出身/電通東京本社
→2015年に電通沖縄の常務に就任
→2018年代表取締役社長

電通の沖縄営業所としてスタートした電通沖縄は、2018年に20周年を迎えました。
「沖縄の発展に欠かせない存在でありたい」と尽力する電通沖縄。目指す未来、そのために必要な人材について訊きました。

MESSAGE.

沖縄を熟知することで、世界に発信できるんです。

- 「電通沖縄」の役割、使命について教えてください。

寺井 「沖縄の今と未来にベストなソリューションを提供し続ける」ということです。それを可能にする人材も揃っています。グループ会社として、全国、全世界の電通グループと連携できるので、あらゆる角度から、お得意様の課題に取り組めると思っています。
また、20年この地で仕事をしてきていますから、沖縄におけるマーケティングのプロフェッショナルの集まりとも言えます。一方、沖縄を訪れる観光客に対してのマーケティング活動も行っており、さらなる誘客のための施策を立案していくことができます。
県内外に働きかけることで、結果的に沖縄に貢献をしていく。これが電通沖縄の使命です。

- ここ数年で部署が増え、組織体制も変わってきていると伺いました。それによって、より沖縄への貢献が果たせるチームづくりができていると考えてよろしいでしょうか。

寺井 そうです。というのも、沖縄には、電通グループが連携することで解決できる課題と、電通沖縄ですべて解決していかなければならない課題と、ふたつあります。近年後者の課題がどんどん増えてきていますから、沖縄のことを熟知し、その良さをどう発信していくかを考え続けなければなりません。そういう人材を育てていきます。

- 「沖縄の可能性」をどのようにお考えですか?

寺井 可能性はとても大きいですね。観光客が約984万人というのはかなりの数字です。まだまだ拡大する可能性がある。いまはアジアの観光客が相当数を占めていますが、欧米からの観光客誘致が大きな課題となっています。

- その潜在的な需要に対して、沖縄から世界に沖縄の素晴らしさを発信するためにも、電通沖縄は、より沖縄のことに精通する必要がある、と。

寺井 そう思います。「世界に向けて」と言うと、どうしても「東京から」というイメージがありますが、沖縄が世界をつなぐハブとなって、自らを知ってもらうための戦略的PRやプロモーションができるはずです。

MESSAGE.

小さな信頼を積み重ねていく。

- 寺井さんは、「広告という仕事の魅力」をどのように捉えていらっしゃいますか?

寺井 これまでメディア、営業、ソリューションを経験してきました。コミュニケーションをつくっていくというのはとても楽しいんですよ。お得意様に喜んでいただき、その先にいる消費者に、新鮮な驚きや感動を提供することができる。この商品を買うと心が少し豊かになるとか、このイベントに参加するとワクワクしたとか、「幸せ」を提供しているわけです。もっともやり甲斐があるところですね。

- 仕事をしていく中で、大切にしていることを教えてください。

寺井 世の中はすべて約束事で動いている。口約束であろうが、契約書を交わそうが、全部約束事なんです。
広告会社で言うと、営業とお得意様の約束事もあれば、部署内、チーム内での約束事であったり、会社と会社の約束事もあります。どんな些細なことでも催促される前にできるだけ早く返す。小さな信頼を積み重ねていくことが大事だということを、いろんな方々に教わってきました。
また、「電通」という二文字がつくと、期待以上の提案をすることが前提になっていて、それは無言の約束となっているわけです。

- 「電通」への信頼感が大きいからこそ、その約束事を守るために尽力するということですね。

寺井 優れた人材がチームを組んで仕事している。チーム内で様々な約束事を守りながら、課題に取り組むことになります。

- それこそ、電通沖縄がチーム力をいかに大切にしているかにつながりますね。現在、電通沖縄には4つの部署がありますが、横のつながりをとても大事にされています。

寺井 ええ。すべての基本がチーム作業ですから、自分の職域でベストを尽くせば、それがつながって良いアウトプットが生まれると信じています。

MESSAGE.

ソリューションを導き出すためのもとになるのは、「人」

- 電通沖縄が新たに掲げる「Think」「Link」「Change」についてお尋ねします。これは、どのようなところから生まれてきた言葉なのでしょうか。

寺井 これからの電通沖縄メンバーの行動規範を、なるべく具体的な言語でシェアしようと考えました。「ありがちなスローガン」には絶対したくなかったので、時間とエネルギーをかけました。まず、全社員ヒアリングとディスカッションを実施して、普段感じている課題感を掬い上げたのです。最後は、シンプルな英語で言い切りました。

-「Think」とは?

唯一の資産である「脳」を最大活用する、ということです。多様な「脳」を連結、高速回転させていこうと。
次に、それを縦横に、県内外、社外にも広げていく。
これが「Link」です。そして、仕事のプロセスや自分の中身をどんどん変えていく。つまり「Change」です。
この3方向の、どれができていて、どれができていないか。各自が自覚しながら進んでいくことこそ、成長への最短距離だと考えています。

- これから電通沖縄が必要とする人材とはどんな人でしょうか。

寺井 自分自身の成長を客観的に見ることができる人。去年できなかったことを、今年はできている。自分の中で「成長のものさし」をつくりながら、自分を高めていく。一日、一週間、月、年と、進化し続けてほしいです。

- これから出てくるであろう沖縄の課題解決に取り組んでいくには、個人が進化するしかないということですね。

寺井 個人の成長が、会社の成長です。

- 電通沖縄では有給休暇も取りやすく、誕生日休暇もあると伺いました。

寺井 有給休暇を取りやすくする「制度」と「運用」をマネジメントのポイントにしました。2019年からは、「誕生日休暇」「こども成長休暇」「慰霊の日休暇」「うーくい(旧暦の盆最終日)休暇」も新設しました。
オンとオフを切り替えて、自分の生活を充実させる。プライベートを大切にしていくことで、仕事も大切にできると思います。

- 寺井さんは東京からの赴任ですが、個人的には沖縄の良さをどう受け取っていらっしゃいますか?

寺井 沖縄のみなさんを見ていると、家族の結びつきをとても大切にしています。おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、ご両親、子どもたち、お互いを大切にしようという空気感を感じます。旧暦の文化が残っていますから、旧盆や旧正月など、家族親戚で集まる行事も多いですよね。それが良さなんですよ。人の温もりを感じます。
それは働き方の中でも活かす必要がある。大切なのは「人」です。みんなが一枚岩になり、悩んだときは助け合うつながりの素晴らしさを取り入れていけたらと思うんです。

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